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1000メートル級の山々に深く細く刻まれた溝の一番奥に、ぎしっと追い込まれた藁屑ようにゲイランゲルの町がある。人口は300人前後。前後というのは、旅行者相手のホテルやキャンプ場が開いている夏と、オフシーズンの冬でかなりの人口差があるから。19世紀初頭までは、この険しく入り組んだフィヨルドの奥に集落があること自体ほとんど知られていなかった。最初に蒸気船がやってきた1858年。それを見た村人が、自分たちと違うライフスタイルのある事実を消化するまで、かなりの時間を必要としたようだね。村のどこに立っても、三方は銀の帯を光らせた衝立のような山。大きな滝が村を二つに分けるように轟々と流れている。そして目立つ建物といえば大きなホテルが3つ。殆どの観光客は窓から静かなフィヨルドを眺められるそれらかコテージに泊まるんだ。
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