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サン・ジョヴァンニ通り放浪記
- in サン・ジミニャーノ
- イタリア
一番近い国鉄のポッジボンシ駅からでも10キロの距離にあるサン・ジミニャーノに行こうと思えば大抵バスを使う。だからみんな、到着したバスターミナルの少し上、町を囲む城壁の一番南にある「サン・ジョヴァンニ門(上)」から町の中に入ることになるんだ。
なんでこんなに不便なんだって思ってしまうが、裏返せば、だからこそ存在する町なのだ。そもそもサン・ジミニャーノとは「聖ジミニャーノ」のこと。モデナの司教で387年に亡くなったと伝わる聖人の名前だ。その「指と指輪」が、理由は不明だが、現在のドゥオモ付近に祀られたため崇拝する巡礼者が集まるようになり、やがて人家が建ち町になっていったらしい。
その後、町が大きく繁栄した理由は、ローマとフランスを結ぶフランチジェーナ街道とピサーナ街道との合流地点となったため。とは言え市民が時の権力者の圧制を撥ね除けて自治都市となった1150年当時、町は小さくて、チステルナ広場を中心に直径150m程だった。その後、町が最も栄えた13世紀初頭に城壁は現在の規模に拡張されたのだとか。サン・ジョヴァンニ門から真っすぐ北に伸びる道も、現在サン・ジョヴァンニ通りと呼ばれて城壁の中にあるけど(下)、このあたりは9世紀頃はフランチジェーナ街道の一部にすぎなかった。けどその頃からすでに土産物屋は並んでいたという記録があるらしい。ワインやサフラン、イノシシ肉で作ったソーセージ等の特産物は、今でも珍しいものが多いので、つい引き込まれてしまう。きょろきょろして歩くと、時折ある小さな路地の奥に中世から変わらぬ風景を見ることが出来るのが、この町の素敵なところだ。
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