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サンタゴスティーノ教会放浪記
- in サン・ジミニャーノ
- イタリア
かつてのフランチジェーナ街道は、現在ドゥオモ広場から伸びる道うちの1本になり、サン・マッテオ通りとも呼ばれる。16世紀頃から領土や経済体系の変化に対応した新しい道が近郊に完成し、アップダウンが激しくて細いこの街道は徐々に使われなくなった。そしてサン・ジミニャーノは、そのまま幹線道からはずれた田舎町として発展からも取り残されてしまう。その後は田舎町ゆえにどこからも攻められることなく、発展しないがゆえに他の都市のように町の再開発を行うだけの財政基盤もなく、けど、そのお陰で現在のようなすばらしい町並みが残ったわけだ。権力者が威力誇示のため塔を建てるのは当時のイタリアでは一般的。つまり、上記のような条件が働いて「残った」のが特殊であって、かつて塔が沢山立っていたこと自体は普通のことだったらしい。古い建物は何度も何度も補修されながら時は流れ続けた。この眺めも数百年の間、ほとんど変化がなかったのだろうか。
こういった、まさに中世の佇まいをすり抜けて最後に辿り着くのがサンタゴスティーノ教会だ。
シンプルでしっかりしたレンガづくりの建物はロマネスク・ゴシック様式だが、ぱっと見た感じでは13世紀後半に造られたとは思えない程状態が良い。多分かなりの回数改修したのだろう。内部のつくりはバシリカタイプ。床は15世紀のマヨルカ焼きタイルが敷いてある。入ってすぐ右手の柵内にあるのはサン・バルトロ礼拝堂(下)。
この町の出身と言われる聖バルトロを祀った礼拝堂で、B・マイアーノが1494年に造ったすばらしい大理石彫刻がでんと置いてある。左壁面にある絵の数々は1500年前後に描かれたフレスコ画(下)。
合唱隊席の周囲にはB・ゴッツォリ作「聖アウグスティヌスの生涯」。あまりにも主張せずに並んでいるので、どういったものでどのぐらい価値があるのか、素人のえぞりすにはとんと分からなかったが、あとで調べてみて「予習しておけばよかった」と後悔しきりの価値ある装飾品ばかりだった...残念。もいっぺんいくべ。
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