カンピドーリオ広場放浪記
- in ローマ
- イタリア

紀元前1300年ぐらいから人が住み着いていたと言われるカピトリーノの丘には、カピトリウムとアルクスと呼ばれる2つの頂上が存在したらしい。紀元前6世紀頃には、アルクスにジュノー・モネータ神殿、カピトリウムにはジュピター神殿が建てられ、その2つの頂の中間点がもっとも神聖とされるようになったんだ。古代ローマ帝国の国家基盤はこの宗教の中心地を取り囲むように整えられたらしいけど、その後2000年以上にわたる破壊と創造の歴史の中で丘の形は大きく変わってしまった。このカンピドーリオ広場が当時の2つの頂の中間地点にあたるそうで、その証拠に丘のあちこちに当時の遺構が顔を出してる。現在の広場はほとんど16世紀に造られたもので、基本設計はミケランジェロ。緩やかな階段の上段両脇にはギリシャ神話で有名な兄弟神カストルとポルックスの像が立つので車道からでもすぐ分かる(写真上)。
広場中心の騎馬像はマルクス・アウレリウス帝(レプリカですけど)。正面の市庁舎は元老員議員集会所として12世紀に造られ、16世紀に改装したものなんだ。この裏手に回るとフォロ・ロマーノを一望するのに絶好のポイントがあるよ。市庁舎の右側はコンセルヴァトーリ博物館、左はカピトリーノ博物館で、この2つは公開された博物館としては世界最古と言われるもの。中には「瀕死のガリア人」「とげを抜く子供」「カンピドーリオの雌狼」等と教科書で有名な紀元前後の美術品がかなりの数並んでいる。広場への階段の北側にほぼ平行するようにもう1つ階段がある。この122段の階段は1348年、ペストの猛威が去ったのを記念して造られたとか。
その上に建つ煉瓦の壁みたいな教会はサンタ・マリア・イン・アラコエリ教会(写真上)。「アウグストゥス帝がキリストの降臨と彼のための祭壇がこの場所に造られるだろう預言をうけた」という伝説から建てられたもの。7世紀にはすでにあったらしく、14世紀に今の形になったらしい。撮影禁止だけど、モザイクやフレスコ画が独特の雰囲気で綺麗だ。
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