鹿野園仏教遺跡放浪記
- in サルナート
- インド共和国
サルナートは仏教の聖地として有名な場所で、のんびりした感じの遺跡公園だ。
ブッダ・ガヤーで悟りを開いた仏陀は、当時から多くの人が集まっていたバナーラスに教えを説くため向かったんだけど、その手前のここサルナートで、かつて共に修業をした5人の修業者に出会った。そして彼らに初めて悟った真理を語ったらしい。つまりここは、後世多くの人に影響を与えることになる仏陀の教えが最初に発せられたところ。教えを聴いたのは5人と周りにいた鹿だったことから、鹿野園とも呼ばれるんだ。サルナートという地名も「鹿の王」を意味するサーランガ・ナータが縮ったものと考えられており、そんなところからか鹿を飼育する施設もある。奈良で鹿を神様の使いとして大事にするのも、このあたりの言い伝えと関連があるようだね。で、その後仏教の聖地となり、多くの修行僧が仏教の教えを学んだ場所らしく、かなり巨大な僧院の跡(写真上)が現在もあるんだけど、土台の数を見るだけで、建物の数がいかに多かったか想像できる。
その中に、紀元前250年頃に仏教を手厚く保護したことで有名なアショカ王が建てさせた石柱の土台部分(写真上右)がある。かつてこの上は4頭のライオンをかたどった像だった。現在インドの国章にもなっているそれは、近くの考古学博物館で見ることが出来るよ。そしてサルナートのシンボルでもある巨大な円形石塔ダメーク・ストゥーパ(写真下)は、仏陀が初説法をした場所の上に6世紀ごろ建てられ、仏舎利が納められたと伝えられるもの。今もここの周りを回ってお参りするチベット人信者を見ることができる。ストゥーパって土饅頭の意味。モンゴルではオボ山となって信仰されている。ちなみに日本に渡って卒塔婆と呼ばれるようになったんだ。形は違うけどね。
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