ハメーンリンナの街放浪記
- in ハメーンリンナ
- フィンランド
首都ヘルシンキから北へ国鉄で1時間。夏の日差しできらめく美しいヴァナヤヴェシ湖を抱き込むようにして「ハメーンリンナ」の街は広がる。ここはハメ州の州都だが、住んでいるのは45,000人そこそこだとか。1キロ四方に主要部分が集中し、街を区切って伸びる真っすぐな道路(写真下)の向こうに街の果てが見切れてしまうぐらい、コンパクトで馴染みやすいところだから、丸1日もあれば見どころは全部クリアできそう。とはいえ、夏の間は観光客がどんどん押し寄せて来て結構にぎやかだ。彼らのお目当ては周辺に広がる「自然」と戯れることだったり、フィンランドの英雄的作曲家シベリウスの足跡を辿ることだったりする。東洋人が少ないのは、えぞりす的に魅力の1つ。
ところで、街の名前にある「ハメ」とはスオミ民族(フィンランド人多数派)の中の1部族名。「リンナ」は城や要塞を表す言葉。つまり「ハメの城があるところ」...う〜む、案外単純なネーミングなんだ。もちろん城といえば例のヤツ。まあ、でかいモノはそれぐらいでも、充分に素敵な街だから許せる。
街の中に普通にあったのが、えぞりすが探し求めた作曲家シベリウスの生家。どんな建物かの予備知識がなければ、間違いなく通りすぎてしまうようなところなので注意が必要かも。「交響詩フィンランディア」などで知られる、フィンランドが生んだ最も偉大な人物の1人、ジャン・シベリウスは、1865年にここで生まれて少年時代を過ごした。彼の父クリスティアンは開業医だったがチフスで急逝したため、幼い頃の生活は決して恵まれてはいなかった。それでも音楽好きの父の血か、7歳の時、叔母にピアノを習い始め、10歳で最初の作品「水滴」を作曲した。その後ヴァイオリンの魅力に惹かれて、ヴァイオリニストになるべく練習を始めたらしい。同じく音楽好きな姉と弟と時々室内演奏を楽しんだとか。
現在は博物館として、シベリウスが子供の頃の写真や書類、愛用した小物などの品々が展示してある。部屋に置かれたピアノは彼が愛用した実物だ。ラジカセで彼の作品を流してくれたけど、これはちょっと情けな〜い音だった...良いオーディオを使って欲しいなぁ。
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