ハメ城放浪記
- in ハメーンリンナ
- フィンランド
ハメーンリンナの名前の通り、このハメ城は街のシンボルだ。1260年頃、十字軍遠征でこの地方に兵を進めたスウェーデン王が要塞を造ったのを基に、その後増築を重ねて今の姿になったらしい。街の中心から北へヴァナヤヴェシ湖沿いに歩くこと10分。正面に見えてくるレンガ造りで四角っぽい外見は、大きいながらもはっきり言って地味。けど、世界中のどこにもないタイプのデザインで、風景にとてもマッチして美しいのは確か。遠くからは分からなかったが、城門を入って見上げる城の壁には、レンガだけでなく、かなり大きな石がそのまま斑に組み込まれている。これは幾度にも及ぶ改築や剥脱をその都度の状況で補修した結果ということらしい。見回すと確かに、城内のあちこちに大きな石とレンガが積み上げられた風景が続く。
内部見学に訪れる人が少ないからか城内部への入口は普段閉じられており、中を見たい時は民族衣装を着た係員に「わざわざ遠くから来たんだから」とおねだりすると開けてくれるようだ(半分うそ)。最近だと入場料は700円ぐらい。城の中も重厚質素なレンガ積み。入口から直進してすぐ右側には、巨大で真っ暗な厨房跡が残る。ここは懐中電灯が無いとちょっと辛い。さらに奥へ進むと城の中心の吹き抜け部分で、見上げるとレンガの扉や装飾が回廊に面して残る(写真下)。
だが回廊自体は崩れてしまったらしく、最近取り付けられたらしい鉄製の足場が代役をこなす。上階へ上がると崩れた状態から地道に修復したであろう、レンガがむき出しの部屋や、そのレンガ壁から推測して、漆喰で完全修復した居室(写真下)など、いくつかのセクションを見ることが出来る。全体がこういう風に復元されたらイメージもずいぶん変わるだろうと思えるぐらい違う... 
この他にも現代風にアレンジされた区画があって、レンタルルームだったり、かつての広間は中世風レストランだったり。予約さえすれば城でパーティーや会議も可能ってことか... いたれりつくせりな?事に、1970年代半ばまで現役だった刑務所を使った刑務所博物館と大砲博物館と歴史博物館(写真下)が併設されている。展示物はなかなか見ごたえあるものだ。
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