屈折ピラミッド放浪記
- in ダハシュール
- エジプト
3大ピラミッドのギザから南へ数キロの位置にあるダハシュール。砂漠の中には2つのピラミッドが残る。近年までエジプト政府が定める立ち入り禁止区域だったために、あまり研究は進んでおらず、両方ともクフ王の父、スネフェル王が造ったとされるが、ハッキリしたことは、これもまたよく分かってはいない。
造られたのは4500年ほど前。南側の1つは「屈折ピラミッド」と呼ばれる。見た通り途中まではクフ王のピラミッドと同じ傾斜角54度で造って、中間部分から角度を変えて43度となっているための俗称だ。他のピラミッドからはほとんど失われた化粧板が大半ついたままという保存状態の良さも特徴のひとつ。だが、なぜ途中で角度が変わったかについては、「工期を短縮した」とか「崩れるのを予期した変更だ」とか諸説紛々としており、実際のところは謎のままだったりする。
基底部分は化粧板が持ち去られたり崩れたりで、えぐれたように見える。えぞりすが訪れた際は崩れる危険があると、これ以上近付くことは許されなかった。
ここから東側を見ると、砂漠の先に結構目立つ黒い岩山らしき存在を確認できる。これはアメンエムハト3世のピラミッド(黒のピラミッド)。屈折ピラミッドから700年ほど下った紀元前1800年頃に造られたのだが、主な部材が日干しレンガだったために、風化して崩壊したようだ。観光客は容易に行き着けない場所なので、見たいなら望遠レンズで我慢。
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