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チェスキー・クルムロフ 世界遺産の街放浪記
- in チェスキー・クルムロフ
- チェコ共和国
「世界で最も美しい街」とさえ言われるチェスキー・クルムロフは、チェコ共和国の南西の端にある。
街の中心をヴァルタヴァ(モルダウ)川が蛇行して流れるこの街。ヴィーテク領主家により川と起伏を利用して1250年頃建てられた城塞を起源として発達したため、現在のような姿となった。紀元遥か以前から人が住んでいたこの付近の地名は、ドイツ古語で「川の丸い潟のあるところ」という意味のCrumbenowe。それがチェコ風にクルムロフとなった。現在の名前になったのは1920年だそうだけど、チェスキーはまんま「チェコの」って意味。1300年には遠い親戚のローゼンベルグ家に城主が替わり、その政策によって1500年代中期から教会を中心として城下町が発展していったとか。多くの建物はその頃に出来上がったようだ。
でも活気があったのは1900年頃まで。その後2度の世界大戦による影響で廃虚化したと言われてるんだけど、実際は産業革命による人口の都市部への移動と世界情勢の変化による民族対立が原因。当時のチェコスロバキア政府は、ドイツ系の国民がナチスの唱えるドイツ語圏併合に同調することを恐れて、国内のドイツ系住民の追放政策を行った。そのため特にドイツ系が多かったここらは人口が激減。さしたる産業がなかったこともあってやがて過疎状態となってうち捨てられてしまったらしい。さらに共産化により封建時代の遺構というレッテルを張られてますます放置。結果的にはそんな事情で近代化される事もなく古いままだったので、1992年に貴重性が認められて世界遺産になることができたんだね。で、その後の観光地化による復興で現在の姿になったというわけ。
この南ボヘミヤの気候と生活と歴史を凝縮させたような街は、こういった全景もいいけど、やはり中にはいって歩いてみてこそ分かる部分が多いんだ。次回から街歩きで見た景色を紹介するね。
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