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カップを持って温泉巡り放浪記

旅館が並ぶ温泉保養地といえば、日本では熱々温泉に毎日浸かる湯治客を思い浮かべるが、ヨーロッパではどちらかというと飲用として利用されることが多いようだ。カルロヴィ・ヴァリもそうで、主に消化器や循環器系の病気に効くとされており、医者の処方により健康保険を利用しての湯治もあるとのことで、ちょっとうらやましい。カルロヴィ・ヴァリの温泉街

現在では24時間湧き出る主要な源泉が12ヶ所、それぞれがコロナーダと呼ばれる特徴的な建物の中にある。その中でも73.6度と一番温度の高い源泉が源泉番号1番のヴジードロ(炭酸の源泉)だ。カルロヴィ・ヴァリ ヴジードロ・コロナーダの間欠泉聖マリー・マグダレナ教会の前、大きくカーブするテプラー川の上に建つガラス張りのヴジードロ・コロナーダにあるのですぐ分かる。炭酸を多く含んでいて、ホールでは地下2500mから10m以上の高さに噴き出す間欠泉(写真上)を見ることも出来る場所だ。飲むための蛇口(写真下)は温度別に3ヶ所が並ぶ。カルロヴィ・ヴァリ ヴジードロ・コロナーダの飲用源泉湯治客は処方された通りに温泉を飲むために「ラーゼンスキー・ポハーレック」という取っ手が吸い口になったカップ(写真下)を持っている。土産物屋などで小さいタイプなら1,000円ぐらいからあるので、観光で源泉巡りをするならお土産がてら事前に買っておくと良いと思う。源泉ごとに少しずつ味が異なるから、ちょっとずつ試飲して回るのも楽しみの1つになるだろう。しかし飲みすぎると体に悪いのでほどほどに...といってもまあ、どこも一般的においしいと感じるかどうかは疑問だが。ひょっとしたら本当に必要な人はおいしく感じるのかもしれない。温泉用カップのラーゼンスキー・ポハーレック源泉番号6番のムリーンスキーそれでも強引に一番おいしい源泉をといわれれば、一応、缶詰めにして売られたりもするようなので、源泉番号6番のムリーンスキー(水車の源泉・写真上)を上げるのが良いのだろう。18世紀までここには水車があったための名前だが、現在では多くの柱を持つネオルネサンス様式のムリーンスキー・コロナーダ(写真下)の中にある。見た目では、すべての温泉で一番格式があるように見える場所だ。カルロヴィ・ヴァリのムリーンスキー・コロナーダカルロヴィ・ヴァリのサドヴァー・コロナーダその他にも発見者のカール4世(チェコでいうカルル1世のこと)が関節炎を治したといわれる、源泉番号2番カール4世の源泉や、のんびり日向ぼっこがお勧めのドヴォルザーク公園(写真下)前にあって、源泉番号12番パークの源泉を持つサドヴァー・コロナーダ(写真上)などが訪れる人が多い場所だ。カルロヴィ・ヴァリのドヴォルザーク公園ちなみに地元の人が源泉番号13番と呼ぶモノがある。そのため本当に13番目に発見された源泉の番号さえ8-2になったといわれるそれは、「ベヘロフカ」という薬草酒。秘伝の調合で胃腸病に効果があるそうだ。他にもカルロヴィ・ヴァリ近郊には、ボヘミアングラスのモーゼルや、良質な陶磁器の窯元があるので、訪れるのもよいだろう。

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